ペアレンツミーティング開催 ！地域を変えるサッカークラブへ

FCレアーレ・ネパールでは、U10およびU14の保護者を対象に、アニッシュコーチが先導し、初のペアレンツミーティングを開催しました。
レアーレワールドの理念や、目指していることなどを説明し、保護者の理解を得ることで、子どもたちの変化をさらに促すことが目的です。

ネパールは昨今、急速に発展していますが、その反面、貧富の差は以前より大きくなっています。社会的階級や民族、あるいは性別による差別も根深いものがあります。

一部の富裕層がさらに豊かになり、大多数の弱者が取り残されているような状態で、社会の偏見や根強く残る差別という大きな壁の前に、自暴自棄になり酒やドラッグに走ったり、無気力に陥る青少年も多くいます。

さらに、彼らの周りの大人たち自身も自分たちの人生に絶望していたり、自身がしっかりとした教育や躾を受けていなかったりで、子どもたちを健全な道に導くことができていません。

そんな状況を変えたい。

サッカーを通して、地域の子どもたちが夢に向かって努力できる環境を提供したい。
子どもたちが、感謝や思いやりなど人として大切なことや、セルフコントロールする術などを学べる場でありたい。

そんな思いからFCレアーレ・ネパールは2013年に始まりました。

現在はコーチとして活躍してくれているアニッシュもかつては、レアーレキッズ。FCレアーレ・ネパール卒業後も、引き続き社会人チームでプレーしながら、子どもたちのコーチをしてくれています。

「FCレアーレには、サッカーの楽しさだけなく、努力や感謝の大切さなど、たくさんのことを教えてもらい、とても感謝しています。だから、自分が教えてもらってきたことを、今後は、自分が教える番だと思っています。ただ、子どもの教育には、保護者の理解は欠かせません。FCレアーレは、どんな団体で、何を目指しているのか、保護者に理解してもらうことで、子どもたちがより早く変化すると思い、ペアレンツミーティングをしようと思いました」（アニッシュコーチ）

かつてのレアーレキッズが、こうして、今、子どもたちを指導する立場で関わってくれることは本当に嬉しいことで、ペイフォーワードの精神がネパールでも受け継がれてきています。

今はまだ小さな流れかもしれませんが、卒業生がさらに増え、レアーレの理念や想いを後輩に伝え、保護者に伝え、いずれは、地域全体を巻き込む大きな流れを作っていきたいと考えています。

そのための大切なステップが保護者ミーティング。

FCレアーレは、サッカーの技術を磨く場であると同時に、子どもたちの希望を作り、地域社会を明るい未来をもたらすことを目指し、これからも確実に前進して参ります。

皆様からのご支援により、ネパールでの活動を継続することができますこと、本当にありがとうございます。これからも皆さまと一緒に、希望をつくる活動をしていけましたら、大変嬉しく思います。