- FC REALE Nepal
FCレアーレ・ネパールは青少年に希望と自立の道を示す!
FCレアーレ・ネパールがカトマンズ郊外の村でスタートして11年目を迎えました。
2013年の開始当初子どもだった選手たちは、今や10代後半~20代前半。
FCレアーレのトップチームでサッカーを続ける子もいれば、プロ選手となった子もいます。また、子どもたちを指導するボランティアコーチとして活動してくれる選手も少なくありません。
ペイフォーワード
それは、私たちが活動する中で、子どもたちに伝えたいことの一つ。
自分がしてもらったことを、他の誰かにしてあげること、善意を次の世代に繋いでいくこと。
それを実践してくれているロールモデル的な存在が、現在、コーチとして活躍してくれているアニッシュ(Anish)です。
◾️Anishという一人の青年の物語
FCレアーレ・ネパールがスタートしたのは2013年、今から11年前のこと。
ネパールサッカー会のレジェンドでもある、当法人のサントス理事の地元、カトマンズ郊外の村で、地域の子どもたちを集めてのスタートでした。
ささやかな月謝で(しかも経済的に厳しい家庭の子には月謝免除で)プロのコーチの指導が受けられるFCレアーレは稀有な存在でした。
首都カトマンズでさえ、子どものためのサッカークラブが今のようにたくさんなかった当時、FCレアーレ・ネパールは、ティミの子どもたちの希望でした。
目をキラキラさせて集まったサッカー大好き少年たち。
その中の一人がアニッシュでした。
アニッシュは、小さい頃から、真面目で、友人や後輩にも親切で面倒見が良い子でした。
努力家だったので、勉強もクラスでも上位だったのですが、家庭の経済状況のため、大学進学を諦めました。
それでも、それに腐ることなく、サッカーを続け、小さい子たちのボランティアコーチを自ら進んでやってくれました。
ペイフォーワードの精神を、行動として見せてくれたアニッシュ。
「ここ5~6年、カトマンズ周辺でたくさんの子どものサッカークラブができては、クローズるすのを見てきました。そのほとんどは、ビジネスとしてのサッカークラブ。でもFCレアーレは、本当に子どもたちを育てるために運営されているのを僕は知っています。
日本の支援者からのサポートがあり、先輩たちがボランティアで教えてくれたからFCレアーレはこんなにも長い間続いています。だから、僕がしてもらったことを、後輩たちにしたいと思ったんです」(アニッシュ)
今は、子どもたちとサッカーしている時間がとても楽しいと語るアニッシュコーチは、子どもたちの人気者。
小さい子のロールモデルとして、次の世代の”アニッシュ”を育成するコーチとして、生き生きと活動をしてくれています。
1年前にはネパールのサッカーコーチ資格の最初ステップであるコミュニティコーチの資格を取得。次は、プロチームのコーチ資格となるC級ライセンスにチャレンジしたいと意欲的に日々コーチングに励んでいます。
◾️青年たちの未来をつくる活動
大学を出ても就職先となるような企業が非常に少ないネパールでは、職を求めて、多くの若者が毎日海外へと流出していきます。
多くは、中東への出稼ぎですが、それにも多額の手数料を支払わなければビザが出ない状況です。
そんな中、レアーレワールドは、FCレアーレの選手たちが大人になった時に、経済的に自立できる道を作りたいとさまざまな取り組みをしてきました。
選手として才能に恵まれた選手には、プロへの道をサポート。
プロは難しいけれど、子どもたちの指導に向いている若者にはコーチへの道を。
あるいは、審判のライセンス取得のサポート。
さまざまな学校と提携し、体育のインストラクターとして働ける道も作ってきました。
現在、7人(要確認)の青年選手たちが体育のイントラクターとして職を得ています。
そして、最近、3人の若手コーチがアニッシュに続き、コミュニティコーチライセンスを取得しました。
カーストが低い家の生まれでも、貧しい家庭の子どもでも、努力することで自分の人生を変えられることを実感してほしい。
そうやって、人生を切り開いていく先輩の姿は、きっと子どもたちの希望になります。
そして、先輩の姿を見て、大きくなった子どもたちが、きっと未来のレアーレを支えていく。
FCレアーレ・ネパールがスタートして11年。
そんなペイフォーワードの流れが確実に出てきていて、ありたかった姿に少しずつ近づいていることを実感しています。
あなたも、私たちと一緒に、子どもたちの未来に希望をつなぐ活動をしませんか?