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元バレーボール女子日本代表選手と共に、ネパールでバレーボールクリニック
〜トップアスリートのペイフォーワード〜
青少年の健全育成に取り組むレアーレワールドでは、アスリートのセカンドキャリア支援にも力をいれ、彼らの経験を若手選手に繋ぐ場や機会を作っています。
今回、その活動の一環として、オリンピック出場経験のある元バレーボール女子日本代表の永田和美さん(旧姓中村)を講師に迎え、ネパールにて、現地の選手たちを対象に、バレーボールクリニックを行いました。
◾️ネパール代表選手選出のバレーボールクラブを訪問
12月14日には、ジャウラケルバレーボールトレーニングセンター、12月15日はAPF(アームドポリスフォース)バレーボールクラブとニューダイヤモンドユーススポーツクラブカトマンドゥにて開催。3箇所ともネパール代表選手を輩出しているネパールの有力バレーボールクラブです。
代表選手および、代表選手を目指すネパールの選手たちは、永田さんの話しに熱心に耳を傾け、一つひとつのトレーニングメニューに集中して取り組んでいました。
技術を習得することもちろん大切なのですが、それ以上に大切なのは選手たちの意識、練習に取り組む姿勢です。
- チーム目標を掲げ、それを選手全員が理解し、同じ目標に向かって練習すること。
- 毎日の練習での一つ一つのトレーニングを、本番の試合だと思って取り組むこと。
- レシーブ一つ一つ、サーブ一つ一つ、基本を意識し、丁寧に行うこと。
- 毎日の努力の積み重ねこそが目標達成の近道であるということ。
- バレーボール選手を引退しても、今努力していることは無駄にはならない、人生を生き抜く力になる、ということ。
オリンピアンの永田さんの言葉だからこそ、選手たちの心に響きます。
トップアスリートからマインドについて学ぶことは、若い選手たちのやる気やこれからの努力に必ずつながります。
それは同時に、トップアスリートにとっても自らの経験を未来に繋げる貴重な機会です。
◾️ネパールバレーボール協会メンバーと意見交換
また、12月17日は、ロイヤルシンギホテル(カトマンズ)にて、ネパールバレーボール協会の理事長、副理事長、理事及びネパール代表監督、代表キャプテンなど20数名のバレーボール関係者を集めたカンファレンスを開催。永田さんのオリンピック経験をもとに、ネパールバレーボール界の向上についての意見交換が活発に行われました。
今回の活動は、若者への直接指導に加え、協会の方々や指導者への提言を行うことで、選手側、指導者側の両面からネパールバレーボール界の発展に向けたアプローチを行う初の取り組みとなりました。
◾️アスリートのセカンドキャリアを支援
レアーレワールドは、2013年より、サッカーを通した青少年育成活動を継続して行ってきましたが、2024年より永田和美さんと共にバレーボールを通した活動をスタート。日本の中学生を対象としたバレーボールクリニックを通して青少年の心を育む活動を2024年の6月と10月に長野県木曽郡木曽町で行っています。
トップアスリートであってもリタイア後、その経験を活かせずにいる方が、日本には数多くいます。
彼らの貴重な経験を、後進の育成に活かすことができたら、アスリート、若手選手、両方にとって素晴らしい体験になります。
これからも、レアーレワールドでは、自らの経験を若手選手にシェアしたい元プロ選手や、元日本代表選手などのトップアスリートと共に、青少年の育成に力を入れていきます。
自らの経験を若手選手にシェアしたい元プロ選手や、元日本代表選手の方はぜひ事務局までご連絡ください。
<永田和美プロフィール>
永田和美(ながた かずみ、旧姓:中村 )
日本の元全日本女子バレーボール選手
1971年生まれ。
小学校5年生の時にバレーボールを始める。
高校を卒業した1989年ユニチカに入社、同社のバレーボールチームであったユニチカ・フェニックスに籍を置いた。
同年8月世界ジュニア女子(U-20)バレーボール選手権に出場し銅メダルを獲得、ベスト6にも選ばれた。
翌1990年アジアジュニア選手権では主将を務め優勝に貢献、MVPにも選ばれた。
1991年全日本代表に初選出。
同年開催のワールドカップに出場した。オリンピックには1992年バルセロナ、1996年アトランタと2大会連続出場した。
1998年に現役引退。
2000年シドニーオリンピックはボランティアとして参加。
その後日本バレーボール協会に職員として採用され、2004年から全日本代表のマネージャーを務めており、2004年アテネオリンピック、2008年北京オリンピックでは、サポート役として参加した。