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キャプテン交代の裏にあるサントス理事の深い想い

キャプテン交代の裏にあるサントス理事の深い想い

レアーレワールドのサントス理事は、ネパールのサッカー界のレジェンドであり、ネパールの多くの選手に慕われ、敬われています。
そこにいるだけで心強い存在であり、CYCでも、ぜひにと請われて合流直後の試合ではキャプテンを務めました。

合流後2試合目の先日の試合でも、サントス選手がキャプテンを務めるとオフィシャルや選手たちの誰ものがそう考えていました。
しかし、試合直前、サントス選手は、ビラージュ選手にキャプテンを譲りたいと申し出たのです。

「チームのリーダーであるキャプテンは、ビラージュ、君がやるべきだ」(サントス理事)

誰もが、何故と驚きました。
しかし、サントス理事には強く想うところがあったのです。

人にはそれぞれ役割があること。
その役割を果たすことが社会への貢献であり、自分自身のやりがいににもつながり、自分自身も周りの人も幸せを感じられる道になること。

日本に行って、日本の生活の中で、そのことを強く学んだ彼は、チーム全員の前で次のように語りました。

「自分は、ここではリーダーではなく、ガイダー(道を示す人)であるべきだと思っている。
ビラージュはリーダーであるべき人間だ。だから、自分はキャプテンをビラージュに任せたい」

ここのところ連敗続きのCYCには、チームをまとめるリーダーが何より必要であり、その役割を果たすべきなのは、自分ではなく、ビラージュである。
今、このチームに何が必要が、何がベストかと考えた末の発言でした。

ヒーロープロジェクトは、サッカーの技術が一流の選手を育てるだけではなく、人としてどう生きていくべきかを考え、さらに周りの人の幸せを考えられる人を育てるプロジェクトです。
チームやコミュニティの中でリーダーとなる人が、その意識をもてたら、周りの人々に与える影響は大きく、人の心を動かしチームやコミュニティをイキイキと輝かせることができるでしょう。

レアーレワールドは、小さな団体で、私たちだけで社会を変えることは難しいかもしれません。

しかし、自分を活かし、人を活かせるリーダーを日本や世界各国のそれぞれのチームやコミュニティに生み出すことができたら、それは大きなムーブメントとなっていくはずです。

ヒーロープロジェクトは未来を変えるプロジェクト。
希望ある未来を担うヒーローを一人でも多く育てるため、今年もさまざまな取り組みを行って参りますので、ぜひともご支援、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。