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〜子どもたちの挑戦〜行動すれば、結果が変わる
6月5日、伊東市の青少年キャンプ場で開催されたフリーマーケット「森の露天市」にFC レアーレU12の子どもたちが、出店し、玄米とレーズン販売に挑戦しました。
自分たちの手で、レアーレカップを開催し、途上国の子どもたちに靴を届けたい。
そのためのできることをしたいと、FC レアーレ・ジャパンの子どもたちが考えついたのが、フリーマケットへの出店でした。
「レアーレカップ」とは、本気と社会貢献をテーマとしたレアーレワールド主催の子どものサッカー大会で、今年3月にはをU8を対象に開催されました。その時に手伝ってくれた6年生が、U12の「レアーレカップ」を開きたいと動きはじめたのです。
最後までできることをやる!
一歩を踏み出せば、結果は変わる
現6年生の子どもたちにとって、今回の出店は、4月10日の出店に引き続き、2回目。
株式会社ゼロカラ様からご寄付いただきましたレーズン60キロと、仲二見監事からご寄付いただいた玄米90キロを販売させていただきました。本当にありがとうございました。
今回も、最初は恥ずかしがって、なかなか上手に来場者に声をかけられなかった子どもたち。
ブースの前を通る人に話しかけても、スルーされ、話を聞いてもらえません。このままでは全然売れない、どうすれば話を聞いてもらえるのか。
子どもたち、みんなで話し合い、もっと大きい声で挨拶すること、ちゃんと目を見て話をすることを徹底しました。すると、足を止め、話を聞いてくれる人が増え、自然と販売へと繋がっていきました。それからは順調に販売し、フリーマーケットの残り時間もあと45分を切る頃には9割がたは売れていました。
来場者も帰途につき始め、出店していた他の店も片付けを始めました。
付き添いとして、会場で子どもたちの様子を見ていた三好言監督は、少し残ったけど、ほとんど販売できたし、もう来場者も引き始めているから、今日はここまでかなと思ったそうです。
その時、子どもたちは、残った商品を手に、同じ会場で出店していた人たちへの元へと!
なんとか商品を買ってもらおうと、お店の人に話しかけるも、最初の2~3人には、断れてしまいます。しかし、諦めずに会場1周ぐるりと回ってお店の人たちに声をかけた結果、なんと残った商品も全部売り切りました。
「U12の子どもたちは、FCレアーレの中でも特にシャイなのですが、そんな子どもたちが、自ら行動を起こし、完売できたことに、子どもたちの成長を感じ、嬉しく思いました。うまくいかなった時に気持ちを切り替え、次のアクションを起こせば、結果を変えられる。そのことを、今日は、子どもたち、身をもって体験できたと思います」(三好監督)
なんのためにするのか?
それは役に立っているのか?
また、今回、もう一つ子どもたちにとって学ぶ機会がありました。
「下駄箱に眠る靴を途上国に子どもたちに届けます。売り上げはその送料に使われます」という子どもたちに、一人のお客様が、たくさんの問いを投げかけてくれたのです。
「それは、本当に正しいことなの?」
「どんな意味があるの?」
「古い靴をもらって嬉しいかな?」
だんだん、答えられなくなっていく子どもたち。
「僕は古いものでも、欲しいものだったら嬉しいけど…」と答えるのが精一杯。
しかし、「あなたたちは新しい靴と古い靴、どっちが欲しいの?」とたたみかけられると、答えにつまりシーンとしてしまいました。
「やっぱり新しいものの方が嬉しい」という本音もぽろりと出ました。
このお客さまの言わんとすることもわからないではないのです。
途上国に送られても、現地のニーズに合わずゴミになってしまう寄付物資があるのも現実です。
子どもたちに問いを投げかけた女性は、そういう現実を知っていたのでしょう。
それでも、私たちが、中古の靴を送るのには、別の意味があります。
それまで黙って、お客様と子どもたちとのやりとりを聞いていた三好監督が説明しました。
レアーレワールドがやりたいことは、物資援助ではありません。
世の中を変えるための活動です。
ものを大事に使う気持ちを育てたい。
自分たちがどれほど恵まれた環境でサッカーしているか気づいてほしい。
世界の経済格差に目を向けるきっかけになってほしい。
感謝の気持ちや思いやりの気持ちを持ってほしい。
そんな願いから始まった活動です。
また、送ったものが途上国でゴミとなってしまわないように、本当に必要としている子どもたちに日本の職員や現地パートナーのスタッフが直接手渡しするなど、責任を持って届けています。
そんな話をしたあとには、「頑張って活動してください」という言葉をいただき、そのお客さまと子どもたちで記念撮影をしました。
なんのために活動しているのか、それはなんの役に立ち、どんな意味を持つのか。
子どもたちが改めて考える良いきっかけになりました。
今回のフリーマーケットでも、子どもたちはたくさんのことを学ぶことができました。
子どもたちの活動のために、商品を提供くださった株式会社ゼロカラ様、仲二見監事、本当にありがとうございました。
また、前日に出店が決まったため、急遽準備をしなければなりませんでしたが、お手伝いいただいた保護者の皆様のご協力にも感謝致します。
また、当日は、伊東新聞の記者さんが取材に来てくださっており、子どもたちの取り組みを新聞で取り上げていただきました。ありがとうございます!
FCレアーレが、サッカー選手としてだけでなく、人としてさらに成長できる場であれるよう、これからも、さまざまな活動をして参りますので、今後とも応援のほど、よろしくお願い申し上げます。