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「自分を信じてくれる人の力は大きい!」ネパールリーグを終えた、栗山選手にインタビュー

「自分を信じてくれる人の力は大きい!」ネパールリーグを終えた、栗山選手にインタビュー

栗山優也選手は、ヒーロープロジェクト育成選手として、昨年の10月にネパール入りし、12月にネパールのトップリーグのチームAPFと契約、12月~4月にかけてリーグ戦といくつかのトーナメント戦を戦いました。

海外のプロリーグでプレーすることなど1ミリも考えてなかったと言う静岡産業大学4年生だった栗山選手でしたが、日本での自主練習中にレアーレワールドのサントス理事に出会い、それにより彼の進路は大きく変わりました。

「ネパールリーグに挑戦してみないか?」と言うサントス理事の提案に驚いたものの、翌日には行くことを決心。
1ヶ月後にはネパールの地に降り立っていました。

それから約半年、文化や価値観が日本とは全く違う環境の中、トライアウトの日々を経て、契約を勝ち取り、プロリーグに出場し、ネパール最大規模のトーナメント(日本の天皇杯のような)でも優勝を経験、ベストゴールキーパー賞を受賞するなど、人生初の体験が盛りだくさんの日々を過ごした栗山選手。この半年で学んだこと、感じたことを振り返って、次のように語ってくれました。

「日本にいた時は、日本のやり方が普通で、それが当たり前でしたが、ネパールは全く違う価値観で人や物事が動いていて、最初は戸惑いました。自分の方がおかしいのか?と思わされるほど違っていて…。
でも、日本とは違う価値観の国で暮らすことで、日本の価値観が全てではないと言うことを、身をもって実感。そういう環境で過ごしたことで、以前よりも柔軟に物事に対応できるようになったとも感じています」(栗山選手)

サッカー選手として、ネパールでプレーすることで何か変化があったと思うか?と言う質問に対しても、大きな変化があったと言う答えが即座に返ってきました。

「以前の自分は頭で考えたプレーが多かったと思いますが、ネパールでは理屈より気持ちというか、感覚的にプレーができるようになりました。

でも、大学のサッカークラブでプレーしていた時との1番の違いは、一つひとつの試合の重さ、プレッシャーの大きさです。自分が契約した時点でAPFは、4ラウンドが終わり3敗1引き分けで最下位争いをしている状態。
ネパールのリーグではランキングの下位、14位と13位の2チームは降格となる。そういう危機的状況の中、チームを降格から救うミッションを背負っての契約でした。学生時代とは、一つひとつの試合の重みがまるっきり違いました。

それはものすごい重圧だったけれど、そんな中でも、私の入団後は、13試合負けなし、最終的には8位。4つのトーナメントのうちひとつは優勝、もうもうひとつは準優勝という目に見える結果を残せたことは、とてもよかったです」(栗山選手)

言葉も文化も違い、日本よりも不便で衛生面も問題がある生活環境で、かつコンディションの悪いグラウンド状況の中、悪戦苦闘の日々だったでしょう。

けれども、彼はこう言います。
「グラウンドが凸凹だからとか、生活環境が整ってないからなどの理由で、いいプレーできないなんていうのは、言い訳に過ぎません。強いプレーヤーは、どんな状況でも強い!」(栗山選手)

確かにネパールのサッカー環境はよくないかもしれませんが、それは全ての選手にとって同じです。同じ土俵の中で、言い訳せずに、どんな状況下でも、自分の実力を発揮できるかどうか。そこがプロとアマの違いです。

「とはいえ、こんな状況の中、ワンシーズンやり通せたのは、自分だけの力ではないと心底感じています。自分は、レアーレワールドのヒーロープロジェクトでここに来ている。自分だけの試合じゃない。その想いはずっとありました。
三好代表理事、サントス理事はじめとするレアーレワールドの皆様に信じてもらっている。サポートしてもらっている。自分を応援してくれている人の力はとても大きいです。

だから、やり通せた!
だから、ギブアップするという選択肢は全くなかった!

私を応援してくれた多くの方には、感謝の気持ちでいっぱいです。
自分だけの力でできることなんて、限られています。
自分を信じてくれる人がいる、その存在の大きさを改めて感じた日々でした」
(栗山選手)

今までの人生で一番大きなプレッシャーの中、プレーしたという栗山選手。彼の姿が、一回り大きくなったように感じます。

栗山選手のネパールでの体験を語ったnoteはこちらになりますので、ご興味のある方はぜひ、ご覧ください。

シーズンを終え、これから、栗山選手は一旦日本に帰国しますが、応援してくれた方々にお礼を伝えると共に、ネパールでの体験をぜひ多くの人や子どもたちとシェアしたいといいます。

「自分の姿を見てもらい、活動を知ってもらうことで、1人でも多くの青少年が、自分も頑張ろう、挑戦しよう、という気持ちになってくれれば、とても嬉しいです。自分も、多くの憧れの先輩や選手に励まされ、ここまでやってきました。
選手としてまだまだな部分も多い自分ですが、自分を勇気づけてくれた方々のように、子どもたちを勇気づけられる選手を目指して、さらに努力していまいりますので、これからも応援をよろしくお願いします!」(栗山選手)

栗山選手の話を聞いてみたいという方、ぜひ、ご連絡ください!

頑張る人の姿は、周りの人の心にも元気と勇気を与えてくれます。
そんなヒーローを育て、希望のバトンを多くの人に繋げるのが、レアーレワールドのヒーロープロジェクトです。