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CYCオフィシャルの変化!確実に、引き継がれていること

CYCオフィシャルの変化!確実に、引き継がれていること

大半の選手が入れ替わり、ほぼゼロからの再構築が必要となったヒーロープロジェクトwith CYCですが、嬉しい発見もありました。
チームのオフィシャルたちの変化です。

チームを運営するオフィシャルたちは今も同じメンバーで、2019年、レアーレワールドとともに取り組んだ、オプザピッチの改善点(アスリートの食育、ロッカールームなど公共の場をきれいに使うことなど)については、現在も継続して取り組んでくれています。

ロッカールームでもオフィシャルが率先してゴミを集める姿が見られ、それを見た選手たちも自然にゴミ箱を使うようになっています。
2019年、私たちの話をまるっきり聞いてくれなかった選手でさえも、今は当たり前に、ゴミ箱を使ってくれています。

ゴミをゴミ箱に入れる。

そんなこと当たり前だと日本の皆さんは思うかもしれません。
しかし、ネパールをはじめとする途上国では、それはまだまだ常識として広く一般に認識されていません。

ゴミ拾いは、掃除するカーストの人がすればいい。
自分は、そういうカーストではないから関係ない。
ゴミはその辺に投げ捨ててもいいものと思っている人がまだまだ多いのです。

そんな当たり前のことができないから、ネパールでは、スタジアムに食べ物の持ち込みは禁止です。ペットボトルの水さえも持ち込むことはできません。
それは、持ち込みを許可すれば、観戦後に、観客席がゴミだらけになってしまうからです。

日本を訪れたネパール人に、日本の印象を尋ねると、ほとんどの人が口にすることがあります。

日本はどこへ行っても、ゴミが落ちてない。
道も、食堂も、トイレも、どこに行ってもきれいだ、ということ。

ゴミが落ちてない方がいい、きれいな方がいい。みんな、そう思っています。
それならば、ゴミはゴミ箱に捨てる。それを徹底すればいいだけです。

公共の場を汚さない。
ゴミはゴミ箱に。
後から使う人が気持ちよく使えるように。
自分も気持ちよく、周りの人も気持ちよく。

レアーレワールドは、2019年、彼らとシーズンをともにし、そのことを何度も何度も言い、代表理事やサントス理事、ヒーロープロジェクトで派遣した日本人選手たちが自らゴミを拾う姿を見せ続けてきました。

それがしっかりとオフィシャルに受け継がれ、新しい選手たちもそれにならっている。
リーダーの意識が変われば、周りも変わるのです。

CYCだけではなく、ゴミの落ちてないロッカールームがデフォルトになる日がきっと来る。
そう信じて、私たちは活動を続けています。

そして、それができるのであれば、賄賂が横行している協会の体質も、八百長試合が横行する腐敗したリーグも、きっと変えることができます。

CYCのゴミの落ちてないロッカールームは、私たちの希望です。
希望があれば、私たちは進んでいけます。

長い道のりかもしれません。けれど、継続することで確実に変わるものがあり、継続することでしか変えられないものがある。
その長い道のりを、皆様とともに歩み続け、新しい景色を一緒に見たい、それが私たちの願いです。