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OBの想い、現役キッズの悩み、FCレアーレは、全てを受け止められる大きな器でありたい!

OBの想い、現役キッズの悩み、FCレアーレは、全てを受け止められる大きな器でありたい!

FCレアーレは、サッカーを通して「個」を育てる活動をしています。

一人ひとりみんな違う子どもたち。それぞれにいろんな想いを持ってFCレアーレに参加してくれています。

今日は、そんなレアーレキッズの一人である瑛太君と高校生でFCレアーレOBのお兄ちゃんのお話です。最近、こんなことがありましたと、お二人のお母さんがお話をしてくださったので、皆様にもぜひ聞いて欲しくて、本人たちの了承を得て、ここで紹介させていただきます。

現在、小学3年生の瑛太君ですが、サッカーに対する姿勢に変化が見られたのは、2ヶ月くらい前からとお母さんはいいます。

「上手になりたい!と練習に取り組む姿勢が変わり、以前に比べて随分と頑張っているなと思っていました」(瑛太君の母/以下母)

しかし、真剣になればなるほど、彼の中では、練習の成果が見られない、上手になっているという実感が得られないことへの苛立ちやつらい気持ちが徐々に増えていきました。

本気で取り組んだからこその葛藤です。

なかなか越えられない壁にぶつかり悩む日々、週末になると微熱が出る、お腹をこわすというように、心の悩みが体にも現れるようになり、積もり積もったつらい気持ちが、ある日、涙とともに「サッカーが楽しくない‥もうやめたい‥」と、一気に爆発!

瑛太君のお母さんは悩みました。
本人の気持ちを尊重したい、でも頑張っても欲しい。

そんなお母さんに、長男の鼓太郎君は、「瑛太にはプレッシャーになるから言わないけど、やめない方がいいと思うよ」と言ったそうです。

現在高校生の鼓太郎君は、FCレアーレのOBで、小学校1年生から6年生までの間、FCレアーレに在籍していました。

「小学校時代、学校で何をしてたかって特に心に強く残っているものはないんだけど、FCレアーレでの日々はとっても大事な時間だったなと思うし、いろんな思い出がある。今でも当時のレアーレの仲間と連絡取ったりしているし、一緒に練習に行ったりもする。そんな自分にとっての『レアーレ』を瑛太にも作って欲しいと思う」(鼓太郎君)

鼓太郎君にとって、『レアーレに帰る』という感覚があるみたいだとお母さんは言います。

「オニコーチとハトコーチには、鼓太郎が素直だった低学年から反抗期に入る高学年まで6年間もの間、ずっと見てもらっていて、サッカーを通して、礼儀とか人間関係とか、人として大切にするべきことを真正面から教えてもらったと感謝しています。お兄ちゃんにとっては、あの頃のレアーレでの経験は宝物になっているんです。
レアーレの仲間との間で揉め事があった時期もありましたが、その時オニコーチが『レアーレのことは任せてください』と言ってくれて。結果、今でもその時の仲間とすごく仲が良くて…。
家族以外の大人とあそこまで深く接することって、最近の日本ではなかなかないことだと思うのですが、そんな経験をさせてもらい、たくさん大事なものをもらい、レアーレと出会えて本当によかったなと思っています」(母)

瑛太君に関しては、親としては続けて欲しい気持ちはあるものの、本人の気持ちを尊重し、一旦休ませて離れて様子を見ることにしました。

そして、しばらくして…。

「練習に行ってみようかな」

瑛太君自身がそういい、再びFCレアーレに通い始めました。

「あの時の乗り越えられなかった壁を乗り越えられたのかなと思って見守っています。自分で再びやると決めてのことなので、今は、また頑張って練習に取り組んでいます。瑛太にとっては、人生で初めて真剣に考えた2ヶ月間だったのではないかと思います。体調を崩すほど真剣に悩み、自分で答えを出そうとしていたんだなと。仲間は大好き、でも、うまくプレーできないのがつらい。そんな葛藤を乗り越えて今はとても前向きです」(母)

そんな瑛太君に「サッカーをやっていて一番楽しいのはどんな時?」とお母さんが訊ねると、「うまくプレーできた!って自分で思えた瞬間」という答えが返ってきたそうです。

サッカーに真剣になればなるほど、いろんな悩みが出てくるものです。
技術的なことだけでなく、チームメイトとのことや、自分の怠け心との戦いだったり、メンタル的な問題だったり、進路についてだったり‥。

今回、瑛太君と鼓太郎君の話を聞き、FCレアーレは、そんな子どもたちの思いや葛藤を受け止め、子どもたちが自分で感じ、考え、決断できる環境をいつでも提供できる存在であり続けたい!どんな子どもたちの想いも受け止められる大きな器であれるよう、関わる私たち大人たちももっともっと成長したい!と改めて強く思わされました。

いろんなことを考えさせられるお話をありがとうございました。

これからも、子どもたち、保護者やご家族、コーチ、地域の方々、そして応援してくださっている皆様と共に、みんなで子どもたちを育て、みんなで成長できるよう取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。