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秘境・開田高原にて、農業体験を含む聖心女子大学のフィールドワークをコーディネイト!

秘境・開田高原にて、農業体験を含む聖心女子大学のフィールドワークをコーディネイト!

未だ手付かずの自然が残る開田高原での農業体験プログラム

レアーレワールドは、2022年より、長野県木曽郡木曽町にて「開田高原農業体験プログラム」を企画運営。大学生をはじめとする参加者の方々に、あるがままの大自然が残る開田高原にて、この地に暮らす人々と共に生活しながらの農業体験を提供しています。

また、この取り組みは、同時に、農業従事者の高齢化、人手不足などの多くの課題を抱える農村の関係人口を増やすことで、地方の農村の課題解決を支援する活動でもあります。

2022年から始まった夏の期間限定の農業体験プログラムには、大学生をはじめ、農業体験は初めてというさまざまな個人の方々に参加いただいていますが、2024年の夏には、聖心女子大学の授業の一環として、農業体験を含む開田高原での様々なアクティビティを、木曽町役場や地元の日義教育委員会のご協力のもと、コーディネイトさせていただきました。

ネパールのコーヒーから開田高原でのフィールドワークへ

そもそものきっかけは、昨年、マルシェでの聖心女子大学の杉原真晃教授との出会いでした。レアーレワールドがコーヒープロジェクトの一環で、ネパールコーヒーを販売していたブースで、杉原教授が声をかけてくださったのです。

杉原教授は、毎年、聖心女子大学の学生を連れて、ネパールでのフィールドワークを実施しているとのことで、日本では珍しいネパール産のコーヒーに目を止めてくれたのです。
そこから、レアーレワールドのネパールにおける活動や開田高原での農業体験プログラムについてお話しさせていただくことができ、一年かけて何度もミーティングを重ね、今回、大学の授業の一環として開田高原でのフィールドワークをコーディネイトさせていただく流れとなりました。

今回のフィールドワークは、2024年8月に、聖心女子大学教育学科の専攻分野科目「人間学習2」の一環として行われ、8名の学生が参加。農業体験を含む、木曽町役場訪問や、地元、日義地区と開田地区での学童の子どもたちとの交流など充実した3泊4日となりました。

新鮮な体験と感動、自分の生き方を改めて考える貴重な機会

指導教員である、杉原真晃教授より、初めての開田高原でのプログラムの感想をいただきましたので、ご紹介いたします。

「農業体験、学童補助、滞在先での自炊・共同生活など、すべて学生にとって非常に貴重な体験であったように思われます。学生たちは各々の活動に一所懸命に高い意欲をもって、そして楽しく参加していました。

毎日、活動終了後の振り返りにて、その日に経験したこと・見聞きしたこと(最終日には4日間で印象に残ったこと)を書き留め、その「経験したこと・見聞きしたこと」をもとにした分析・考察を行いました。毎回、貴重な体験への感動、首都圏では経験できない木曽町の素晴らしさ、そしてそれらが木曽町の抱える社会的課題の解消に役立つことの実感、さらには自分自身の生き方への展望などが語られました。

プログラムが終わり東京へ戻った時、とあるテレビ番組で全国のとうもろこしが特集されていました。いずれも美味しそうで特徴的なとうもろこしが紹介されていましたが、開田高原のとうもろこしは紹介されていませんでした。

「開田のとうもろこしが日本一だな」と思わずつぶやいてしまいました。子どもたちとの魚つかみ取り、その後に魚釣りと焼き魚をふるまってくださった地元の方々、子どもたちとの流しそうめん、とうもろこしの農作業のお手伝いに優しい声をかけてくださり作業の合間に美味しいお漬物と冷たいお茶をふるまってくださった農家の方との交流経験などなどが、開田のとうもろこしの味を日本一に仕立て上げてくれたのでしょう。

私たちを温かく迎え入れてくださった木曽町の皆様に心より感謝申し上げます」(杉原教授)

大自然の中で呼び起こされる感覚や感情~学生たちの声

今回参加くださった学生さんからも、さまざまな感想をいただいていますので、その一部をご紹介させていただきます。

「木曽での生活と普段の私たちの生活の大きな違いは、木曽町では余計なものが無かったということだと思います。テレビも、スマホを見る時間もなかったからか、自然と近くにいる人との会話が増えたり、周りの景色を良く見る時間が多くなったように感じます」

「農家のお手伝いは、イメージだけだと虫が多い、泥で汚れる、などマイナスなイメージもあるなと思いました。自分も疲れたとは思いましたが、普段何気なく食べているお野菜や食べ物たちがこのようにたくさんの人が温かい気持ちで育ててくださっていることを身近で見て体験して感じることができてよかったと考えました。そして、ほんの一部分だけですが、芽かきや収穫などをやらせてもらえて達成感ややりがいを感じました。この感情をもっとたくさんの若い人に知って欲しいと強く願います」

「当たり前の生活を当たり前ではないと実感し続けていきたい。都内で生活をしていると便利で、何でも手に入ることが当たり前のように感じてしまうが、今回、木曽町を訪れてみて、自分が恵まれている環境にいるということを知った。今後も、日頃から感謝の気持ちを忘れずに生きていくことを忘れないようにしたい」

普段の暮らしとは違う環境で最初は戸惑いもあったかもしれませんが、全員から、来て良かった、また来たい、いろんなことを学べた、自分を見つめ直す機会になった、というような感想をいただいています。

また、今回、多くの大学生が木曽町を訪れてくれたことは、地元の方々にとっても、大きな刺激となり、町に活気をもたらしています。

ゼミや専攻に合わせたコーディネイト

レアーレワールドでは、今後も、開田高原における、大学のフィールドワークやゼミ合宿のコーディネイトを積極的に行っていきたいと考えています。
今回の聖心女子大学のフィールドワークは、教育学科ということもあり、農業体験に加え、学童での子どもたちとの交流などをプログラムに組み込んでいますが、林業や、伝統的な建築、機織りの研究など、参加くださる学科や専攻に合わせたコーディネイトが可能です。

ご興味がございましたら、ぜひ、お気軽にお問いわせフォームよりご連絡ください。